私が桶谷式に出会うきっかけ
桶谷式について
桶谷式は助産師の桶谷そとみ先生が考案した乳房マッサージです。第二次世界大戦の最中、母乳が足りず、命を落とす赤ちゃんを目の当たりにして、長い年月をかけて、桶谷式を考案されました。乳房を整えることで、母親の体調も良くなり、児が良質の乳汁を飲むことで赤ちゃんの健康や順調な発育につながることことを提唱し、哺乳動物である人間が持つ本来のリズムを大切にすることを訴えました。
私が桶谷を学ぼうと思ったきっかけですが
助産師として、多くのお母さんと赤ちゃんに寄り添う支援をしてきましたが、、、。
日々悩む毎日でした。
お産にしても、乳房ケアにしても・・・・・。
病院では乳房ケアはベテラン助産師の仕事でした。
乳房ケアに痛みを与えてはいけないと学校では学びましたが、、、。
病院にいるお母さん方は痛みを我慢して、ケアをうけていることが多く。
昔の話をきくと拷問のようなケアの仕方でびっくりしたことを覚えています。
それでも自分なりに痛みを与えない方法で乳房ケアをしてきましたが、、、。
「これでよいのか、」とケアの後に悩むこともありました。
そのころ勤めていた産院の先生が
「乳房にトラブル多い人は結局、桶谷式がいいのよね・・・」
とボソッという言葉を聞いて、
「やっぱりか、、、、。」という思いをもち、
そこから、乳房のケアのプロになるという思いを持ち学び始めました。
桶谷式を学ぶことで知識としては母乳育児で悩んでいた霧が消えるような衝撃を受けました。
それと同時に、技術としては深い霧が自分の前に立ちふさがり、研修、研修、研修の日々になったのです。
すこしでも自分の技術を磨くことがあたくしが出会うお母さん、子どものためと思い研鑚しております。
桶谷式は 痛みを与えない手技であります。
哺乳動物である人間が愛するわが子を母乳で育て、母と子がつながり、いのちを伝承しつづけていけることを願い。
今後も助産師活動を前進させていこうと思います。