お母さんの伴走者は助産師

助産師は女性の一生をサポートするお仕事です。
妊娠・分娩・産後は人間本来持つ生理的な現象です。
しかし、その生理的な現象が自然な経過をたどりにくくなっています。
そんなに、女性の生理的な機能は低下しているのでしょうか?
それとも、生理的機能を生かしきれていないのは助産師・医療者側なのではないでしょうか?
リスクを排除しすぎた結果なのでしょうか?

母乳育児で困っているお母さん方の相談を主にしている私ですが、
お母さん方が入院中に助産師にいわれた内容が人道的でないことに同じ助産師として悲しくなります。
例えば
・あなたのおっぱいはでるほうでないからミルクをあげたほうがいい
・一人目出たからといって。2人目が母乳がでるわけではない
・母乳にこだわりすぎ
・母乳がでない、抱き方ができてない
・あなた子育てができてないから、子どもがよく泣くんだ   
                           等
このようにお母さんたちは助産師の暴言で傷ついています。
できなくてあたりまえ、でなくて当たりまえの分娩後から
子どもが泣くたびに抱き、おむつを替え、おっぱいをあげる。
これが1日に10回行われ
   1か月300回行われ
   3か月900回行われ
できないことができるようになり、
おっぱいも湧き出るようになります。
お母さんがお母さんになれるには時間が必要です。

病院では定時刻にミルクを必要以上にあたえられ、母乳育児を軌道に乗せていけるような環境でないことは事実であります。
しかし、お母さん方は病院に信頼をおき、子育てを軌道に乗せていくための知恵を授かりたいと思っていますが、助産師や医療者からの暴言で悲しむお母さんがたも多いのです。

母親は助産師・医療者からの愛のある言葉を必要としています。
「できてるよ。」
「大丈夫ですよ」
「頑張りましたね」  ‥

助産師はお母さんの伴走者でありあます。
女性が女性の力をうばうことなく、
助産師が女性の力をうばうことのない社会でありたい。
産み・育てるという命のバトンを後世につないでいくためには真剣に考えなくてはいけないと傷つく母親をみて思うことです。

   

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